成功と失敗に迫る
お金について知るための学問として、「経済学」があります。会社に就職するうえでかなり実用的であると言われていて、大学の中でも人気の分野の一つです。しかし、経済学というものは失敗も多く見受けられるような気がします。経済予測が外れるのはそれほど珍しくなく、ノーベル経済学賞を受賞した学者の理論でさえも後で間違っていると指摘された例もあります。経済学は本当に必要な学問なのでしょうか?少し考えてみましょう。
なぜ経済学の予測は当たらないことが多いのか
経済学が当てにならなかった例はたくさんあります。一つ上げると、アメリカのサブプライム・ローン問題です。低所得者に住宅を担保としてお金を貸す制度ですが、これは経済学の権威が評価した制度です。しかし実際には住宅、土地の価格は急激に下がってしまい、この制度は破綻しました。それに端を発してリーマン・ショックが起こり、世界的な大恐慌となったのです。
なぜ経済学者はこのような事態を予測できなかったのでしょうか?一つには、経済学がまだまだ発展途上であるということが言えます。経済学の成り立ちは比較てき新しく、今でも様々な理論が提唱されている学問です。よって、まだそこまで精度がよくなっていないという見方ができます。
もう一つの見方は、経済学がそもそも絶対的なものではないということです。経済学というものは人がどうやってお金を使い、お金をどのように回していくかを見る学問ですが、人の行動というかなり不確定な要素が入り込むために予測が難しいのです。おそらくいくら経済学の予測精度を上げても、間違いは起こるでしょう。
経済学の存在意義
では経済学の存在意義とは何でしょうか?一つは、過去に起こったお金の流れを分析できることです。原因がなんなのかということを一応は特定できるということが言えます。もう一つは、社会をよりよくしていく一つの要素として利用することができることです。経済学を絶対のものとして社会を動かすには無理がありますが、それを一つの要素として取り入れていくと全体としてうまくいく可能性があります。経済学は絶対ではないけれど、お金を中心とした、社会の見方の一つとしてうまく機能させていくことが必要です。